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2021.06.15用語

販促用語集 Vol.5 【白ダミー】【キャラメル】【地獄】【ワンタッチ】【ノックダウン】

こんにちは。東京営業の柴田です。

私たち業界特有の用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.5です。
今回は立体な販促什器の形状を決める打合せの際につかう用語をご説明いたします。

なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。

【白ダミー】

サンプル、そして立体的な試作品の事を指します。ホワイトダミー、モックと呼ばれることもあります。また、印刷の入っていない、真っ白な紙をカットして製作するダミー(試作品)の事です。

例)今回の提案では、白ダミーを作成してきてください。
 →今回は、実際の商品を設置した時のサイズ感を確認したいので
  実際のサイズで作成した、無地の試作品を用意してください。

  
(解説)
新しい販促物を作成する際には、設置する商品サイズやコンセプトに合わせた新しい形状で設計することが多いです。その為、型データと呼ばれる設計図面を作成し、サンプルカット用の機械で用紙をカットして試作品を作成します。一度作ってみることで、仕上がりのサイズ感を知ることや、商品が問題無く設置できるかを確認することができます。量産品を作成する前には、必須とも言える品です。また、印刷が入ったより量産に近いものをカラーダミーと呼びます。



【キャラメル】

基本的な紙箱の差込式のフタの形状の1種。キャラメル箱、またはサック箱とも言います。箱形のパッケージの化粧品や、お菓子などでよく使用されている形状です。

例)新しく作る箱の形状はキャラメルですか?
 →新しく作る箱の形状は、標準的な差込式の形状ですか?


(解説)
お菓子のキャラメルのパッケージがこの形状だった為、この形状は「キャラメル箱」と呼ばれているようです。大量生産に向いた形状の為、コストパフォーマンスに優れます。理由としては、サイド貼り(自動貼り)と呼ばれる、機械を使った方法で貼り合わせて製品を仕上げることができるからです。強度面では標準的ですので、重い物を中に入れて、底面をこの形式にすると底が抜ける可能性があります。



【地獄】

箱の底面の四方を組み合わせる形状。地獄底、アメリカンロックとも呼ばれます。

例)新しく作る箱の形状は地獄ですか?
 →新しく作る箱の形状は、地獄底の形状ですか?今回は、少し重めのものを入れる予定ですか?
 

(解説)
組み立ては簡単なのに、外すのが難しい。このような特徴をもっている形状です。地獄も落ちるのは簡単なのに、戻ることは難しい・・・という同じようなイメージがありますので、地獄底と呼ばれていると私は解釈しておりました。どうも由来としては、地獄の底(奈落の底)からは抜け出すことができない、そのぐらい頑丈にできているというところにあるようです。

とはいえ、キャラメル箱よりは荷重に強いものの、中心部分に荷重が集中してしまうと底が抜けてしまうリスクがあります。このリスクを回避する為には、底組の上に1枚、別で板(紙)を置くことです。この板(紙)が荷重を分散させることで、強度を増すのです。



【ワンタッチ】

箱の面が2カ所糊や両面テープで貼り合わせてあり、箱の底をワンアクションで組み立てることができる形状。ワンタッチ底、底ロック式とも呼ばれます。またもう一つの意味合いとして、組み立てが簡単な什器を指すこともあります。

例)新しく作る箱の形状は、ワンタッチですか?
 →新しく作る箱の形状は、ワンタッチ底の形状ですか?今回は、重めのものを中に入れる予定ですか?
  もしくは、組み立ての作業効率を上げるために、組み立てが簡単なものを希望されていますか?

例)新商品用の販促物の形状は、ワンタッチにしますか?
 →新商品用の販促物は、組み立て済み納品ではなく、平たい状態で納品して、
  店舗で簡単なアクションで組み立てることができる形状にしますか?

 
(解説)
箱を作る際に、先んじて糊や両面テープで組み立てておくことで、中に商品を入れる工程の際に効率よく作業することができます。その為、箱自体を作成する費用は、「キャラメル箱」「地獄底」よりはコストが高くなります。一方で、箱自体の形状にもよりますが機械で糊貼りをすることができますので、全体コストを考えた時には、組み立ての時間が短くなる分お安くなる場合もあります。最終的な効率を見極めて、どの形状にするかを選択する必要があります。

組み立てが簡単な什器としての、ワンタッチを指すときは次項に解説するノックダウンと関連して、配送コストや、保管コストを抑える為に、店頭で組み立てが必要な平らな状態で店頭に納品しつつも、組み立てが複雑で店舗で組み立てられることなく破棄されてしまう・・・ということを防ぐため、より簡単に組み立てられるという意味合いを持っています。



【ノックダウン】

什器を横倒しにしたり、二つ折りにしたりしてコンパクトにする方式(形状)のこと。
ノックダウン什器とも言います。

例)今回の販促物は、ノックダウンにしますか?
 →今回作る販促物は梱包サイズを抑える為に、完成状態の納品ではなく、
  店頭での組み立てが必要ですが平たい状態の納品形態にしますか?


(解説)
梱包をコンパクトにすることで、保管コストや輸送コストを削減することができます。特に近年では、配送コストが高騰している傾向があります。梱包サイズを160サイズ(タテ×ヨコ×高さの3辺の合計が160cm以内のサイズ)に抑えることができない大型の物は、販促物より輸送コストの方が高い・・・ということにもなりかねません。この方式で作成される販促物は、強度・店頭での組み立て易さ・製造コストのバランスがポイントになります。販促物の設計を担当している「設計士」の腕の見せ所ですね。



最後に

箱の形状にも、ひとつひとつ名前があるということを考えたことはありましたでしょうか?

目的や、コストに応じて様々な形状があります。さらには、本来の名前から短縮して打合せをしていることも多々あります。新入社員や、異動で新しく販促物に携わる事になった方には、今回は、地獄ですか?キャラメルですか?ワンタッチですか?という会話を聞いて驚いてしまうこともあるかもしれません・・・。
慣れてくると便利な共通言語になりますので、それぞれのメリット・デメリットを含めて覚えてみてくださいね。

投稿者

柴田

セールスプロモーション事業部 東日本エリア 営業チーム

柴田

多機能マウスを推進する営業課長。
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