こんにちは。東京営業の柴田です。
私たち業界特有の用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.6です。
今回は、基本的な店頭販促物の形状の用語をご説明いたします。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
【トップボード】
・エンドボードとも呼ぶこともあります。商品陳列棚の最上段に設置して、商品を訴求する板状の販促ツールです。
例)・今回の提案では、トップボードを作成してきてください。
→今回はエンド陳列などの最上段でインパクトのある訴求をしたいので、
それにともなう販促物を用意してください。
(解説)
新商品発売時などに、エンド棚や、定番棚の最上段を使用してインパクトのある訴求を行う際に使用します。大きく目立つ販促物になりますので、売場を探しているお客様に効果的です。また、タレントを使用している場合は、強くイメージが訴求できるツールになります。
サイズとしては、W900×H300が標準のサイズになります。これは、基本的な棚の幅が900mmなのと、印刷用紙の菊判(636×939)に、2丁はいる(2セット並べることができる)のも理由のひとつです。最近では、W880など一回り小さくして、棚にしっかりと収まるサイズにするケースも増えています。また、納品時には2つ折りにできる加工をして、納品サイズを小さくすることもあります。
素材としては、スチレンボードを芯材にしたもの、E段ボールを芯材にしたもの、チップボールを芯材にしたものの3パターンが多く使用されています。
【シェルフテープ】
・棚帯、またレールPOPとも呼ぶこともあります。ゴンドラ什器の棚の手前の溝や、透明レールに差し込んで使用します。
例)・次回の新商品発売時の販促物には、シェルフテープは使用しますか?
→今度発売する、新商品用の販促物の中で、手前を帯状に囲う販促物は必要ですか?
(解説)
シェルフテープを使用すると、比較的低コストで売場に色を付けることができます。帯状の販促物なので、商品のテーマカラーなどがあると青一色、赤一色、黄色一色など、に棚前の色を整えることができ売場の囲い込みができます。
サイズは、溝に差し込むW890×H28程度、またはW300、W450などのパターンの場合と、透明レールに差し込むW885×H60mm程度の場合に分かれます。素材としては、コート135などで作成します。
【スイングPOP】
・円形、四角系、その他色々な形状で模られた印刷物を、細めの首(ネック、アーム)でぶら下げた販促物です。空調や、人の動きで発生する少しの風でゆらゆら揺れて訴求します。
例)・今回の提案では、スイングPOPは必要でしょうか?
→今回ご提案時に、棚前に取り付ける販促物は必要でしょうか?
(解説)
比較的低コストで作成でき、様々な売場で活用できるため、販促物の定番品とも言えるのがスイングPOPです。サイズ感も様々ですが訴求面のサイズとしては、おおよそ80φ~100φ程度がよく見かけるサイズになります。
素材も、ALL紙製のタイプ、ALL樹脂製(PET)のタイプ、透明PET製の首(ネック・アーム)に紙製の印刷物を取り付けるタイプなど様々ですので、表現したいものやコストに合わせて選定する必要があります。
【仕切り】
・仕切りPOP、ディバイダーとも呼ばれます。店頭で商品が陳列される際は、同じカテゴリーの商品が隣り合うことも多いですが、この販促物で仕切ることで自社商品を囲い込むことができます。
例)・今回は、仕切りで商品を囲いましょう。
→今回は、他社との差別化をするために、仕切りPOPを使用して商品を囲いましょう。
(解説)
こちらも、基本的な店頭販促物のひとつです。形状により、通路を通行するお客様へ訴求することが可能になります。また、似たような商品でも内容に差異がある際に「カテゴリー分け」を可能にするツールになります。
素材は展開期間によって、紙製、樹脂製など様々です。また、形状としては簡単に組み立てて、商品を載せることで自立するタイプや、マグネホルダーといったマグネットで固定するタイプがあります。
【フロアマット】
・フロアシート、フロアシールとも呼ばれます。陳列棚の周りを囲ったり、レジ前の床面を大きく使って売場をアピールしたりする販促ツールです。
例)・追加の販促物として、フロアマットはいかがでしょうか?
→より売場を盛り上げるために、フロアマットを設置してはいかがでしょうか?
(解説)
フロアシートはシール式のタイプと、裏面がゴムマット式のタイプに分かれます。基本的は、シールタイプの物が多いですが、粘着が中粘再剥離になっており、時期がきたら剥がせるように設定しています。また、表面加工は、ロイヤルマット加工と呼ばれる転倒を防ぐ加工を行います。起毛のタイプは、ATMの前や、靴の試し履きコーナー、お店の入り口などに設置されます。変わった使い方としては、犬の足跡風にして売場まで誘導するなどの使い方があります。
最後に
販促物は様々な形状や、大きさで商品を目立たせたり誘導したりするツールがありますが、まず基本的なツールが存在します。まずは、基本的なツールを覚えてみると、設置率が高いツールをしるきっかけになるかもしれません。
店頭でよく見かける販促物にも、名前があり、メーカーの販促物の担当者様、営業様は共通言語を使って販促物を用意しています。まずは、先方がどのような呼び方をしているかを確認して、同じ呼び方をすることで共通認識をもって、売場を盛り上げるツールを考えられると思います。わからない呼び方はしっかりと確認して、認識をすり合わせましょう。